最近の体の調子はどうですか？　女性の一生にはホルモンが深く深く関係しています。

●更年期障害（climacteric disorder,　menopausal disorder）

climacteriumが「更年期」という期間を指し、menopauseは「閉経」を指します。したがって　更年期障害は英語ではclimacteric disorderともmenopausal disorderとも言います。女性は45歳を過ぎる頃から体の調子が変っていくと言われます。月経が短くなったり、長くなったり、体がほてったり、汗がでたり、ドキドキしたり、のぼせたり、イライラしたり、肩こりや腰痛、手足が冷える等の症状に悩みだすことがあります。性交が辛い、尿が漏れる、トイレが近い、肌の潤いが無くなった等まで、人によってあらわれ方や感じ方も違い不安やうつ症状で苦しむ方もあります。こうした症状をまとめて更年期症状と呼びます。閉経の時は45歳〜55歳までまちまちです。しかしこの時期に多くの女性は更年期症状を感じるようになります。閉経や更年期以降の人生を快適に過ごせるよう我々はサポートしていきます。骨粗しょう症、動脈硬化、アルツハイマー病、アンチエイジング等にも有効です。

●治療方法

�@　ホルモン補充療法（ＨＲＴ）　女性ホルモンの欠乏した状態を救います。個人個人に一番合ったＨＲＴを提供します。周期的（連続法、間欠法）、持続的併用、持続的単独法内服剤、パッチ剤、注射剤等のたくさんの選択肢があります。
�A　漢方薬
�B　ビタミン剤、カルシウム剤、睡眠剤、精神安定剤等
�C　プラセンタ

●注意
ＨＲＴを始めたら、時間を決めてきちんと薬を内服しましょう。不規則な飲み方をすると不正出血がおこることがあります。飲み忘れた場合は早めに（翌日朝でも良いので）早めに内服しましょう。産婦人科医は女性の健康の最善のパートナーです。女性の健康で快適な生活のお手伝いをさせて頂きます。お気軽にご相談ください。